別館PCチラシの裏日記帳 第2章

世界一!長ーい記事のブログを目指していますw

アナログレコードを楽しんでみよう!

アナログのレコードを楽しもう!
意外とレコード本来の音を出すのは面倒..
レコードとは?記録媒体の事を意味しています、なのでCDも一般的に呼び名が違いますが立派な「レコード」です。解釈を変えればUSBメモリmicroSDも「レコード」なのです。
最近音楽産業の名前に何チャラRecordsとか付くのも年末TBS系で恒例の「輝く!レコード大賞」の名前が「CD大賞」に変わらないのもそういう事ですね!更に進化して「輝く!サブスクミュージック大賞」なんて変わるのも何を基準で大賞を決めるか分からないのでダメでしょ?(^^;
今回は、アナログディスクレコードの事を総称してレコードとしています。
と言う事で、最近レコード(アナログディスク)サウンドが見直されているのはご存じの方も多いと思います。
ハイレゾ音源とか次世代?(高サンプリング音源は昔から有ったような?(^^;)の音源も登場したのに何を今更..それにPCオーディオとは関係ないでしょ?
と思われる方も多いかも知れません、実は大いに関係があるのです(^^;
最近、古いレコードやテープをデジタル化して楽しまれる方が増えてきていますよね?
最近流行っているレコード→MP3に変換するプレーヤーも出てますが音を聞いたら..かなりガッカリする音でした特にMP3に変換後聞くと「なんだこりゃ??酷い...」と言う事になってしまいました(^^;
あれはレコードの本来の音の30%程しか出てないのでは?と思いました(飽くまでも私感です)
これはPCのオンボサウンドが不満!感じる方ならもう100%ヘボいサウンドに聞こえると思います(^^;
でも、チョットした工夫でお安くレコード本来の音をある程度引き出す事が出来るんですね。
今回は製作記事では無くレコードプレーヤーのイロハをこの版に相応しく勝手に語りたいと思います(^^;
 
以下昔から言われているレコードを掛ける時の手順という物も有りますが、以下の通りなのです。
 
1.レコードを掛ける前にクリーニングをする(でないと埃がレコード針に貯まってきて内周で音質が劣化してしまいます)
2.これ重要!アンプのボリュームは0に絞る。
理由は簡単、レコード針が音溝にトレースする時に出てくる「ポッ!」と言う音が実はスピーカーに負担を掛けるからです。
3.マニュアルプレーヤーの場合カートリッジのレバーを持って慎重に音溝の外側に持って行き針を乗せる。
この作業が手が震えて小さい頃は誤ってレコード針がレコードを横切ってスピーカーから思いっきり「ギュー!!」
と音が出て親に大目玉を食らった事がありましたね(^^;
4.アンプのボリュームを徐々に上げてお好みの音量で楽しむ...
※レコードは途中で止めては行けない(途中でトーンアームを持ち上げるとスクラッチノイズの元!)
なので一度レコードを聴き始めたらかったるい曲も飛ばさずに最後まで聞かなければなりません。
大体レコードで曲を飛ばすなんて一応物理的に出来るけど恐ろしくて私には出来ません(^^;
 
実は..レコードに記録されている音はCDよりもワイドレンジなのです!
レコードはデリケートで親の世代で保存していたレコードを掛けると「プチプチ...」音が入っていたり、これはスクラッチノイズという物でどうしても劣化してくると出てくる省の無い物ですが正しい手入れをしていればスクラッチノイズも予防できるのですが、手間が掛かりすぎますね(^^;
このスクラッチノイズは1990年代レコードとCDの生産が逆転した頃から音楽作品の効果音として広く用いられています。
クラッチノイズをアルバムの始めに効果音で入れていた物も有りました大黒摩季のアルバム名は忘れましたが、「CDにレコードの様なノイズが入っている!」騒動が起こった事も...今では効果音か..と言う程浸透してますよね?
手間は掛かりますが出てくるサウンドは圧縮音源やCDとは違って柔らかく暖かいサウンドが出て来ます。
実は!レコード等の所謂アナログサウンドはCDの44.1KHzや一般的に使われる48KHzのサンプリングレートと言う概念が無くCDの周波数特性は5Hz~20KHz位で寸止めなのですがレコードには20KHzを超える超高域の音も記録されているのです(レコードの録音機カッティングマシーンの周波数特性に準ずる)特に最近続々リリースされている新しいレコードについてはほぼ漏れなく20kHz以上の音が入っています!
※ホントに古い1970年代以前のレコードには入っていません(^^;
特にDCマーク(ダイレクトカッティング、マスターテープを使わずにコンサート会場にカッティングマシーンを持ち込んで直に録音した原盤を使用した物)付きのレコードを見つけたら一度聞いてみてください..ビックリするかも知れません(^^;「えっ!これホントにレコードなの!?」となると思います。
例えば福山股張る?失礼(^^;いや彼は下ネタ好きだから良いのですオィ!福山雅治の「音魂」のアナログ版がダイレクトカッティングとかラジオで言っていたような気がします。
そしてCDが登場した頃平行して販売されていたレコードの音質は侮れません。
その当時有った12インチシングルと言って30cmのレコードだけど回転数は45rpmで溝がデカいw(^^;
その分録音できる情報量も多く高音質を誇っていました、その音は今のAACやmp3等の圧縮音源よりも俄然上!ダイナミックレンジはややCDには及ばない物の迫るモノがありました周波数特性も20kHzを超えた音も勿論記録できて一般的なLPレコードやEP板よりも更にワイドな音が記録できます。
12インチシングルは元々ディスコ等のDJ向けに作られた物でスクラッチで使われる物、収録されている曲もロングバージョンが収録されています。
でもどうせ20KHz以上の音なんて聞こえないんじゃ無いの?と思うかも知れませんが音の余韻や倍音は聞こえなくても人間は感じ取る事が出来るのです。
レコードが心地よく聞こえるというのはその辺の兼ね合いがあるのかも知れません。
最近のレコードをヘッドホンで聴く時も20KHz以上の音域も再生できるハイレゾマーク付きのワイドレンジタイプのヘッドホンを使った方良いかも?(この場合イコライザーアンプの周波数特性に注意)
※但しCDに比較して周波数特性に優れていてもS/N比、ダイナミックレンジ、高調波歪率、ステレオセパレーション(1本の溝でステレオのL,Rを記録している関係上クロストークも多い)更には古いプレーヤーだとワウ・フラッターの問題も出て来て幾ら高級プレーヤーを使用しても周波数特性以外はCDに劣ります。(内周と外周でトレース速度が違う為CD-Rと同様、外周と内周での音質の差もありそれが顕著)
しかし、オーディオの世界はその機器の性能を示す数値が全てではありません、例えば真空管アンプにしても実は...周波数特性はともかくこれ又最新のMOS-FETアンプに比較して高調波歪み率が劣っています。更に真空管アンプダンピングファクターの特性もよくありません。(2-3程度で半導体アンプの1/10位しかない)故にスピーカーに対する制動力も乏しくなり「ポワン、ポワン」した音になり切れが悪いように私は思いましたが、この音色が好き!!と言う方も少なくはありません。
私から見れば「小さい頃家に有ったアンサンブルステレオみたいな音?」(真空管式だったのかも?)に聞こえます。
耳当たりは半導体アンプより管球アンプの方が良いと思う人も多い不思議も有ります(人それぞれの好み)真空管アンプの場合、倍音に当たる2次高調波(従来なら歪み率に加算される物)が心地よさを醸し出しているとも言われていますよね。
真空管アンプの方が音良いだろ?? というのは「これって個人の感想ですよね?」
と言うのがホントかも知れません?(^^;
私個人としては半導体の音の方がキッチリ音が出てくる感じがして好みです。
 レコード演奏で厄介なのはハウリング
つまり..振動には非常に弱いオーディオ機器なのです
レコードプレーヤーは増幅率が高い為代表的な悪循環としてハウリングも発生します。
ハウリングとはマイクをスピーカーに近づけると「キィィィ~ン!」という不快な音が出ますがスピーカーの音をマイクで拾ってしまい信号のループが出来ますその時アンプは発振器に変身してしまいます(^^;それがハウリングです、レコードプレーヤーも同じです。
なのでレコードプレーヤーは絶対にスピーカーの上に置いては行けません!!(正面もダメ!)
レコードを掛けてアンプのボリュームを上げると「ボォォォォン!」とすさまじい音が出ますので近所迷惑にもなるので気をつけてくださいね(^^;
防止するにはスピーカーにレコードプレーヤーを近づけないのが一番ですが、インシュレーターを強化したり昔は市販のコンクリートブロックをプレーヤーの下に敷いてスピーカーも同じく床にベタ置きしないでコンクリートブロックに上げて使用してましたね。
※当たり前ですがヘッドホンでレコードを聴く場合はハウリングは発生しません。
もう一つ自らの音(振動)をスピーカーから拾うハウリング同様振動にも非常に弱く、フローリングでは未だしも畳敷きの部屋では注意が必要ですチョット弾んだだけで「針飛び」(音飛び)が発生したり新幹線の線路沿いは良いですが(新幹線自体振動を発生させない)在来線(ローカル線)の線路沿い(ガタッガタッ!と音を出す列車)も悪影響を及ぼす程繊細な機器なのです。
そういった場合インシュレーターの工夫が重要となります。
後は忘れていけないのが水平な場所に設置することも重要な事です。
 
マニュアル、セミオート、フルオート、レコードプレーヤーは3種類
レコードプレーヤーにはフルマニュアルプレーヤー(演奏が終わってもトーンアームは戻らない)
セミオートプレーヤー(掛ける時は手動だが演奏が終わると自動的にトーンアームが戻る)
フルオートプレーヤー(レコードをターンテーブルに乗せてボタン一つでトーンアームが動いてレコードの演奏を開始する演奏が終わるトーンアームが戻る中にはEP版とLP版を自動判別してトーンアームがそれぞれのレコードのサイズに合わせて動く物も有る)の3種類あります。
マニュアルプレーヤーはハイエンド機に多く取り扱いも慎重にする必要があります、特にレコードを掛けて居眠りはしない(^^; (トーンアームが戻らず延々とボッボッボッ.....ノイズがスピーカーからで続けますレコード針の寿命も縮めかねないので注意が必要です)
その他に幼少の頃親戚の家に行った時見かけたのですが昔はEP版(45rpmシングル別名ドーナツ盤)を連続再生するレコードのオートチェンジャーが有ったようです(70-80年代は㌧と見かけなくなりました)これはジュークボックスでは無く家庭用のプレーヤーに付いていた機能です。
そういえば、フラッシュメモリーを使った車載用の音楽プレーヤー(MM-1やカーナビの機能)が登場する前はCDのオートチェンジャー何て有りましたよね?(^^;
 
レコードプレーヤーをハードオフでGETしよう!
ターンテーブルはメンテしやすいダイレクトドライブが良いかも?
レコードプレーヤーは今販売されているお安い物より70-80年代に作られたプレーヤーの方がガッシリしてターンテーブルはしっかりしているのですそう言う物をハードオフや中古オーディオショップで探すのも手ですね。
但し、高機能型のプレーヤーは電子トーンアームとかだと経年変化で劣化している場合もあるのでトーンアーム部分は割とシンプルな物を選んだ方良いかもしれません。
後は中古プレーヤーで一番気を付けたいのはターンテーブルの駆動方式もチェックする事です!
駆動方式はダイレクトドライブ、ベルトドライブ(糸ドライブも含む)、ホントの昔のプレーヤーに多いリムドライブの3種類存在します。
それともう一つ幻の駆動方式がありますよ!DD(ダイレクトドライブ)の一種ですが「リニアモータードライブ」これは77年頃今は亡き三洋電機が開発したドライブ方式でOTTOブランドで出していました。
Technics のDDプレーヤーも画期的な事でしたが当時は「リニアモーター」と聞いて衝撃が走りました(^^;
リニアモーターカーで使われているあのリニアモーターと仕組みは一緒で、ベルトドライブのモーターの振動をターンテーブルに伝えにくい性質とDD方式の回転精度の高さを両立する物ですからね。
日テレ系で三洋1社提供の番組「びっくり日本新記録」(読売テレビ制作)の60秒CMで堂々と宣伝迄していた位です、今考えればレコードプレーヤー如きに60秒も時間を裂くなんて考えられませんよね?(^^;
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まあ、リムドライブのプレーヤーはホントの骨董品しか無いと思いますが(^^;
リムドライブのプレーヤーも偶にハードオフにボソッと置いてあったりしますが外観が古めかしいので先ず手を出さないでしょう、構成が簡単な事で安価なプレーヤーに採用されています嘗てはモノラルタイプのポータブルプレーヤーは全てこのタイプでした。ゴロと言う現象、図にあるアイドラーが変形してくるとターンテーブルに振動が伝わって「ゴロゴロ」スピーカーから音が出てくる事があります。
ベルトドライブはモーターの振動をゴムベルトで吸収しやすいので滑らかなターンテーブルの回転が期待できる反面ベルトが硬化したり伸びたりすると回転ムラが出てくる欠点があります。
中古プレーヤーではベルトドライブのプレーヤーも多く存在します。
ズバリ!中古の安物ベルトドライブプレーヤーは避けましょう!(ハイエンドプレーヤーは除く)ベルトドライブだと初めの内は良いですが必ず伸びてきます伸びるとワウフラッター(回転ムラ)が出て音調が変わって聞こえたりピアノの音が不自然になったりしてしまいます。(ワウフラッターを人間の耳で感知できるのは0.2%以上です)
こうなったらベルト交換が必要になります(しかも割と早くこの時期が来たりする物です)ベルトは生産終了して久しい物はメーカーでも保守部品はありません!
そう言う観点からも初めてのレコードプレーヤーはダイレクトドライブのプレーヤーを選ぶようにした方が無難かと思います。
ダイレクトドライブの物だと回転ムラも少なくベルト交換も不要ですし、メンテナンスも楽です。
但しモーターその物が経年変化でヘタッて来ていたりベルトドライブから比べてモーターの振動が伝わりやすい欠点もあるので買う時は必ずターンテーブルを回して経年変化による振動が無いか確かめましょう!(出来れば実際レコードを掛けて音調が変で無いか確かめる)
※レコードプレーヤーにはストロボ機能ターンテーブルの端に格子柄が有る物があります。
調整の仕方は省略しますが、これを使って正しい回転数に微調整ができます。
中古でもよく出回るスクラッチでよく使われるTechnicsのSL-xxxxシリーズには漏れなく付いていますよね?
このTechnicsターンテーブルもDDの元祖と言うべくモーターはしっかりしています。
と言うよりもカセットデッキでも又家電製品、洗濯機や掃除機でもナショナルはモーターが強い!と言うイメージが強いですね。(松下電器の製品は全般的に壊れにくいイメージが強かったです)
今のPanasonicブランドになってからはどうなんでしょうね?家電はお高い物はしっかりしてそうですが。
音響機器(Panasonicブランド)は昔のTechnicsブランドの頃から比べるとチープな音ですよね?
特にナビは酷かったです(三洋から派生したゴリラじゃ無くてSTRADAシリーズの方ね) MP3再生などはオマケCDの音質もイマイチでしたそれでも中々手放せなかったのは絶滅しかけていたMDドライブがナビでは珍しく付いていてコレを無くしてしまうとMDのコレクションが聞けなくなってしまう為でしたMDは全てアナログキャプチャーをしてデータ化して、地図が古くなったのを機会にDIATONE SOUND NAVIに覆したら、何??この違いは?(^^;;みたいな..
Panaは地図だけは見やすいのに音がorz..三菱さんを見習ってTechnics R(リファレンス)NAVIとか作れば良いのに..あ、又脱線しましたね(^^;
あ、いやそのTechnicsのSL-1200シリーズの後継機の開発が再開するそうです!(^0^)
奇しくもこの記事を書いたその日のニュースなのですね、これは嬉しいです!でも...お高いんでしょうね?(^^;
しかし、今も昔も実際私が使っているのは元祖日本のレコード会社コロムビアのブランドだったDENON(デノン)なのです(^^;Technicsの技術には感心はしてましたけどね。
 
で..実際ハドオフでジャンクレコードプレーヤーを買ってみた!
早速、ハドオフに出向いてみた、めぼしいプレーヤーは無いのかな?と思って先ず目に付いたのがこれなのです!
お値段は\1,080なのです!! 決して一桁間違えたわけでは有りません(^^;
ラバーは壊れたプレーヤーから拝借した物なので汚れてますがハドオフのジャンクにしては綺麗でしょ?(ま、細かい傷は有りますがジャンクですから)
ジャンクを買うときは先ず外観をチェックですね。
 
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何ともTechnics SL1200シリーズそっくりな海外メーカーのフルマニュアルプレーヤーのようです。
銘板にはgemini Quartzと書いてありクオーツロック式のダイレクトドライブプレーヤーである事が見て取れます。回転精度もワウフラッター0.01%とスペック的には悪くは無い様です。
型名が分かったらその場でスペックチェックを!スマホ持っていれば調べられるでしょ?
 
テクニクスOEMなのかな?と思いましたが違うみたいです、SL-1200みたいな力強さが無く回転トルクはお世辞にも高いとは言えません、メカ部はテクニクスとは別物なのでしょう。
スライド式のピッチコントロールつまみ辺りはそっくりですけどね(^^;Technicsラバーを乗せるとチョット見るだけではSL-1200その物(^^; このプレーヤーの場合はDJデザインながら普通のマニュアルプレーヤーとしてリスニングで活用した方が良いようです。(勿論DJ用にも使えます)
因みに本物のSL1200MKⅢはごく普通にハドオフらしくお高い値段が付いていました(^^;
キャビネットは80s品質プレーヤー並みに凄い重いし作り自体はしっかりしているような?気もしますが...
プレーヤーはダストカバーは別売りになって射る物も有るので中古(ジャンク)を買うときは付いている物を選びましょう。
ダストカバーの曇りや傷よりもプレーヤー本体のダメージの方をよくチェックするようにしましょう。
中にはダストカバーはピカピカでもターンテーブルやトーンアームのダメージが大きい物もあります。
 
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大きな罠はやっぱりね...orz
カートリッジはオーディオテクニカの型名不明なMMカートリッジが付いていましたが針が折れてやんの..(TT;
ま、ジャンクですから(^^;
折れた部分を撫でるとスピーカーからボソボソ音がするのでカートリッジ自体は生きているようです。
でも以前のユーザーの方に失礼ですが、カートリッジの付け方間違ってますよ!な酷い付け方ですね(^^;
ま生きてても多分にしてレコード針が入手出来なそうなのでカートリッジごと交換した方良いみたいね。
これは想定内の事!
 
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プラッターを外してみました。
ホント綺麗ですねー
ベルトが見当たらないので正真正銘のDDプレーヤーである事が確認できます。
中にブレーキパットが見えますがこれも正常に動作するようですし問題はありません。
 
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中古(ジャンク)プレーヤーを購入する時はお店で必ずターンテーブルを回して経年変化による異音や回転ムラが無いか?よーく確認!
ストロボ機能付きのプレーヤーだったらこの様に指定の格子柄の部分で格子がしっかり静止しているか?(格子がカクカク動くみたいな物は駆動部分に何か不具合がある証拠です!)確認出来ます。
私の選んだ物は大当たり(^^)
45/33回転共にしっかりロックしていました!
回転系は異常なし!
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ピッチ調整つまみもちゃんと効くのかも一応チェックしましょう、つまみを左に(下)に回すと格子は左に動いて右(上)に回すと右にスーと動きます、中立でロックするようになっています。
※但し、クオーツロック式で無い物は精度が悪く必ずしも中立でロックするとは限りませんので微調整してくださいね。
中古だと経年変化でVRが劣化してガリオーム(接触不良)になっている物も多いです。
その場合スムースに回転数が変化しない事もありますが、そういうのは接点復活剤等で大体は直ります。
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(中古だとVRが内部で破損している時もあります)
 
 
回転系だけで無くトーンアームもガタが無いか?一番要のバランスウェイトはちゃんと付いているか?(^^;
欠品しているとこれね..入手が困難なので後で苦労する事になります。
それと調整は出来るのかバランスウェイトをクルクル回してバランスウェイトが前後に動く事も確認します。(指示の部分)
これが出来ないと違うカートリッジを付けたときの針圧調整が出来なくなります。
後はリフターも動作するか?一応確認しましょう。
私のはリフターは動作せず上に上がってきませんでしたねぇ.. まっこれも後で修理する事にして無くてもレコードは聴けます。
それにしてもこのプレーヤートーンアームがチープなのがねぇ...(^^;
と言う事で、カートリッジは手持ちのMMカートリッジTechnics EPC-270C-IIが有ったので流用しました。
ターンテーブルはTechnics似、カートリッジは正真正銘Technicsと言う事で!(^^;
270C-Ⅱのレコード針も未だ潤沢に手に入るようですしこれでいいのです!
音はやっぱり懐かしい音ですなぁ..
一時レコードお役御免から20年以上我が家に死蔵していたカートリッジですからねぇ。
DJ用のプレーヤーなので思わず「キュキュキュキュ」したくなりますけど12インチシングル(溝がでかいレコード)とそれ用のカートリッジが無いので止めときます(^^;
 
これ又重要!!レコード針の交換も忘れないでね!
もし、中古レコードプレーヤーにカートリッジと針が付属していてもカートリッジはそのまま利用しても良いですが針は直ちに交換して使用してくださいね!でないとレコード盤に傷を付けます。
老舗のナガオカ辺りでもレコード針は売っていますのでご参考に!
ここ最近のレコードの復活によりレコード針は一頃と違って入手性は良くなっています。
レコード針の交換はダイヤモンド針で約200時間と言われていますが、最近廉価版のプレーヤーでサファイア針何て言うのもありますがアレだと15時間位しか持ちませんのでご注意を!
200時間というのは比較的綺麗な状態のレコードを再生しての値なのでスクラッチノイズ上等!等と古いレコードをバンバン聴く方はより短くなります。
レコード針の摩耗の原因は実は粉塵に含まれる石英などの堅い成分と針先がぶつかって徐々に針先が削れていく物、静電気防止剤入りのレコードクリーナーでよくレコードをクリーニングする事で針の摩耗も最小限にすることも出来ます。
 
Technics Grand Class SL-1200GAE/Grand Class SL-1200Gが夏~今年の年末に掛けて出ますよ!
参考URL:
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SL-1200の後継機が2016年6年ぶりに復活します!
GAEに付いては全世界でたったの1200台というプレミアム製品となり恐ろしい値段になるとか...かえんわ!(^^;
一般のGでも開発にも製品にも金かかってそう..
DJプレイはしないけど欲しくなってしまいますね!
リスニング用としてもターンテーブルは申し分ない性能!(の筈)
このプレーヤーは今迄のダイレクトドライブと違い駆動鉄心(ターンテーブルのセンターシャフト)からモーターの動力を伝えるのでは無くプラッターのやや外周にモーター用のマグネットリング(ローター)が付いていおりそれが3つも!プラッターに直づけされておりモーターの動力を効率的にプラッターに伝える事が出来るのです。
この新方式のDDモーターを搭載して従来のSL-1200よりもターンテーブルの起動力も3つに分散される形となりターンテーブルの立ち上がりもさらに早くなるのでしょうね。
「ピコーン」と閃いたのは上で触れているOTTOのリニアモータードライブ、アレの進化形なのかな???
あれもプラッターにローターに当たる120局マグネットが直づけになってました。
(SANYOも嘗ての松下電器の姉妹関係だったのでこの技術を一部流用してもおかしくは無い)
それと駆動回路も70-80sの技術では上でも出ているクオーツ(水晶発振子)ロック方式が高級プレーヤーに採用し回転精度を高めていました、駆動回路もPanaの最新の技術が採用されているとか..水晶発振子はご存じの通り温度変化には弱く発信周波数がドリフトする欠点があります。(数Hz変動する)
以前のPCでも内蔵時計にクオーツを採用している物がありましたよね??(今もそうです)アレって1ヶ月に数十秒ずつ狂っていませんでした?(^^;今はインターネットを使用して時刻修正をしているので正確な時刻が表示されるようになりました。
プレーヤーの場合も、そうなると回転精度にも影響を与える可能性もあります。
現在はPLL(マザーボードのベースクロックを生成するのに現在も使用されています)IC等の素子もありそれらを流用すれば温度変化に弱いクオーツよりもより高い回転精度が実現します(プレーヤーにそこまで正確な回転精度は要求されないかも知れませんが)Panaの事ですからその辺の改良もされている事でしょう!
見れば見るほど今回Getしたgemini QAUTZにそっくり!
いや、こっちが元祖ですから(^^;
デザインも70年代に販売されたSL1200無印のイメージをそのまま引き継いでいるデザインですね。
カートリッジはMM型とMC型があります
次に、カートリッジ(ピックアップ)についてですが大まかにMM(VM)(ムービングマグネット)方式、MC(ムービングコイル)方式の2種類存在しています。
購入したプレーヤーにはどのタイプが付いているかよく確認しましょう、カートリッジの型名からWebで検索すれば直ぐ分かります(スマホがある方はその場で出来るでしょ?)
MMカードリッジは出力電圧も高くイコライザーアンプのみで必要十分な音圧を得られますがMCカートリッジの場合は....更に出力電圧が低くイコライザーアンプの前に昇圧トランスか?ヘッドアンプが必要になる場合も出て来ます。
そしてレコード針もMM型よりMC型の方が高価です。

と言うのは構造上MC型の方はコイルごと交換する事になるからです。
MM型の場合コイルは本体側に付いているのでコイルはそのまま使用するのでレコード針はそんなに高くはありません。
音質の傾向としてMCカートリッジは繊細な音でクラッシック向けMMカードリッジは図太いサウンドでロックやジャズ向けの音と言われてますが、私としてはどちらも捨てがたいですね。
よく聞く音楽のジャンル(Rock ボーカル)からして私の場合MMが適任なのですがこれらのジャンルをMCカートリッジで聞いても又別の感動がありますしね。
私の場合第1次オーヲタ時代はカートリッジを交換して楽しんでいましたが今はDENONのDL80の針交換時期を境にDL110に交換してこれ1本ですね。(交換針が見つからなかった為)
聞くソースのレコードの比率は3%程度なのでこれでいいのです。
 
レコード再生にはフォノイコライザーアンプが必要です!
レコードプレーヤーはそのままアンプのAUX端子に繋いでも正しい音は出て来ません多分にして蚊が鳴くような小さな音でハイ上がりなシャリシャリした音が出てくると思いますと言うのはレコード針からの振動を電気信号に変えるカートリッジ(ピックアップ)の出力電圧が低く、レコードにもRIAA偏差というFM放送やAM放送又テープデッキで採用されているプリエンファシスのような物が掛かっているからなのです、つまり..レコードに音を記録する時に高域のノイズを押さえる為に高域を強調して低域を低めに記録して再生する時に高域を押さえ低域を持ち上げてフラットな音に戻すのです、この役割をしているのが「フォノイコライザーアンプ」なのです。
RIAA偏差とはRecording Industry Association of America(アメリカレコード工業会)の略で1954年に制定されました。
RIAAカーブを用いるもう一つの理由がレコードの長時間記録も意識した物です、つまり低域の振幅は大きくなりそのままカッティングしてしまうと音溝が隣の音溝に達してしまう不都合が起こってしまうので低域を控えて高域側を強調すればこういった不都合は起こらず高域を強調する事で高域のノイズ低減にもなるので一石2鳥なのですね。
イコライザーアンプにはもう一つカートリッジの出力電圧を増幅する役割もあります。
MCカートリッジを使用する時はイコライザーアンプもMM/MCカートリッジ両対応の物を選ぶようにしましょう。
又、最近のプリメインアンプにはphoneo(フォノ入力)が無い物もありますがハイエンド系や安くてもDENONのPMA-390シリーズ等には付いていますのでそちらを使っても良いでしょう。但し、390シリーズはMMカートリッジ若しくは高出力タイプのMCカートリッジ専用になります。
又PHONO端子はAUX入力の代用には使えません!理由は分かりますよね?(^^;
もしPHONO端子にCDプレーヤー等を繋ぐと..大音量がスピーカーから出てツイーターを飛ばしてしまうトラブルも起きかねませんので絶対やっては行けません!!
 
レコードには色々な要因が絡むノイズが入っています
CDと違ってレコードには色々なノイズが入っておりSN比も非常に悪いです!
①スクラッチノイズ
先にも述べたれレコードを代表するノイズです「プチプチ音」
対策が難しく軽減するには大切にレコードを扱いましょう、としか言い様がありません(^^;
※ここだけの話...レコードを水洗いすると埃のこびり付きによるスクラッチノイズが軽減される場合も!
レーベルを痛めかねないのでお勧めできませんが...
②ヒスノイズ
カセットテープでよく見られる現象で「サー..」という音、実は古いアナログマスターを使用したレコードにも入っている場合も..元から入っているので対策は出来ません。
尚、同マスターを使用したCDにもヒスノイズが入っている物も有ります。
デジタルリマスター版のCDの場合はヒスノイズが消えてクリアーな音が楽しめます。
③サブソニック
あまり耳にしない言葉ですが、レコードの様な機械録音方式の物にはありがちな物です超低域の下の部分の振動の事を差します、反ったり変形したレコードを再生するとウーファーがが音楽とは関係なくユラユラ動いているのを確認できます、勿論音質に悪影響を与えるのは言うまでもありません。
レコードは高温多湿を避けて反らないように立てて保存しましょう!(^^;
もしプリメインアンプにSUBSONIC FILTER"と言うボタンが付いていたら押してみましょう。
④ハムノイズ
「ブーン」又は「ビ---------...」の連続音。
アンプやイコライザーアンプにプレーヤーを繋ぐ時はアース線(GND)を必ず繋ぎましょう!
レコードプレーヤーには普通のRCAピンジャック(赤白端子)とGND端子が付いていますGND端子は飾りではありません(^^;必ずアンプやイコライザーアンプと接続する時はGNDも接続してください。
でないと「ブーン....」というハムノイズが必ず発生します!
 
PCにレコードをキャプチャする時の注意事項
先に述べたように直接PCのサウンドカードの入力端子にレコードプレーヤーを繋いでも音圧は低くシャリシャリした音しかキャプチャーは出来ません!
先ずはイコライザーアンプを途中に挿入します
このコーナーらしくオペアンプを使って自作しても面白いかも知れませんね!
上でも触れましたがレコード全盛期の70年後半~80年代前半にラジカセにもレコードプレーヤーを繋ぐのが流行していました。
レコードプレーヤーは有れどラジカセにはごく一部の高級ラジカセ意外Line入力は付いていましたがイコライザーアンプは付いていません!
SONYのラジカセのオプションでイコライザーアンプも市販されていましたが高いので「作っちゃえ!」と言う事でラジオの製作かAudio誌に掲載されていたFET差動(この版のFET差動ヘッドホンアンプと同じ仕組みの回路と最近判明(^^;)方式のイコライザーアンプの製作をした事が有りました、あの当時は2SK170系も2SC1815も入手は楽で安かったので携帯ラジオからプリアンプの部品として多用されていました(今はチョット入手困難で高い)ただFETのペアリングが面倒で複数FETを買い込んで中学の頃放課後に「技術家庭科室」で高くて買えなかったデジタルテスターを拝借(^^;してFETの選別をした事も有りましたwペアリングしないと左右の特性が異なり駄目アンプが出来てしまいます(^^; それはベルケさんところの FET差動HPアンプも同じです。
しかし、最近はオペアンプという便利な素子がありペアリングも要りませんし自作するのも楽なのです!
製作記事(MMカートリッジ専用)
市販品の販売リンク
勿論MCカートリッジの場合は更にヘッドアンプ若しくは昇圧トランスが必要になりますがイコライザーアンプにMM/MCモードが有る物があるのでそちらを選ぶようにしましょう。
又はプリメインアンプのPHONO入力にレコードプレーヤーを接続してプリメインアンプの録音出力からテープデッキに繋ぐ要領でPCのLine Inに接続しても良いです。
※新しめの物はイコライザーアンプを内蔵しているプレーヤーもあります。
サウンドカードも好み次第で選べば良いと思いますが、再生専用のサウンドカードもあるので注意しましょう。
最近のマザーボードオンボードサウンドでも結構まともなアナログキャプチャーが出来ますのでそちらを使用しても良いでしょう。
そしてキャプチャした物は?圧縮音源にする場合「古い音源だからビットレートは低くても良いよね?」とお思い方も多いと思いますがそれ、間違いです!と言うのはMP3にせよAACにせよ間引きする音域は高域だけならまだしも中低域の音までも間引きしてしまいます!それがビットレートが低くなれば成る程、中低域も痩せて行ってしまうのです。
そうなってしまうとレコードの持つ肝心な部分であるふくよかな中低域が失われてしまいレコードからキャプチャーした、と言う心地よい音が著しく失われてしまいます。
古い音源といえども最低でもMP3なら320kbps出来れば無圧縮やFLAC等で保存するようにしましょう!
今はスマホで聞くにしてもMicroSDカードも大容量で安くなっているのでそんなに負担にはならないでしょ?
車の中でで聞く場合やお家でスピーカー再生する場合その差は顕著に出て来ます。
と言う事でハイレゾ音源に走るのも良いかもしれませんが音源は∞!新しいレコードも続々リリースされていますのでアナログに走るのも又良いのでは無いでしょうか?
 
次回も製作記事では無く、穴埋め企画....
最近レコードだけで無くカセットテープも復権しつつ有る雰囲気なのでカセットテープの話を勝手にしたいと思います。(^^;