別館PCチラシの裏日記帳 第2章

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ペルケ式FET差動ヘッドホンアンプVer.3の製作②まとめ編

ペルケ式FET差動ヘッドホンアンプVer.3(不平衝)の製作②まとめ
難易度★★★★ コスト重視型!
2週間のブランクでしたが何とかFET差動HPアンプが出来てまずまずの音を出し始めたのでまとめたいとおもいます。(色々本職の方も忙しくて停滞していたのもありますが(^^;; )

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 このFET差動アンプは回路図を見れば単純なようで実は単純ではありません(^^; 2ch分の回路を狭いユニバーサル基板へ詰め込む作業も伴いジャンパーも多くてキットみたいにランド印刷も無いのでじっくり時間を掛けて確実に組むようにしましょう!
間違うと後で大変な事になります。
先ず、集めたパーツは全て揃っているか必ずチェックしましょう、特に抵抗の買い忘れはありませんか?
抵抗の様に点数の多い物は勘違いを防止する為にも台紙に貼って抵抗値を記入して置くと確実に組み込めます。
 
ユニバーサル基板組み込み例(何処かに配線ミスがありますorz)
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前回製作したLinkManヘッドホンアンプに比較しても部品点数はあまり変わりませんが、これはキットではありません!
回路図と実体図だけが頼りになります、特にジャンパ線なんかは隣と勘違いして配線したりしやすいので注意しましょう!
現在では㌧と見かけなくなってしまった完全ディスクリート構成なのでOPアンプこそ有りませんがトランジスタの数が半端ではありませんので極性には注意して組みます。
又Ver.2用のパターンに無理矢理Ver.3の回路を組む為電コンはギリギリ...所かチョット足を曲げたり倒したりしないと基板上には収まりません(Ver.2よりも大容量化した為です)
この辺は各自工夫しましょう、オーディオ用の同容量のコンデンサだと更に巨大化します(^^;;
コンデンサー基板を独立させた方が良いかも知れません。
私はPCの電源でお馴染みの日ケミのKMGに統一しました。
電コンに数字が書いてあるのはお値段です(^^;;お店でマジックで書いて居るみたいですが止めて欲しいですね。格段にお高いコンデンサを使っているのでも無くコストパフォーマンス重視型としました(何れ電コンの入れ替えはすると思いますが(^^; )
コンデンサーの高さも結構問題になるのでYM-180等の薄型ケースの場合は基板固定スペーサーも短めの物を使用した方が良いです。
さて、基板は完成したから繋いで音出しだ!とはやる気持ちを抑えて(^^;; 基板各所電圧の確認をします。
こちらの本家ペルケさんの製作記事の■基本動作テストの所を参考にして各電圧チェックをしておけば、事前にトラブルの発生を防止出来ます。特に27Ωの電源に直結している抵抗の両端の電圧1.0V-1.1Vは厳守した方が良いと思います。過電流が流れていると、これから外れた高い電圧が出てきますのでその場合即電源を切って配線を確認してください。異常電圧の原因は殆ど配線間違いです、私も実は1カ所誤配線が..(^^;;
実は上の基板の写真、電圧測定で判明した何処か重大なミスがありますょ何処でしょう?
負帰還用の配線がしていないは無しょ(裏にしてあります) あ、見つけた方には..何も出ません(^^;;;
が、これくらいの物が発見出来ればOK!って..オィ(^^;; (失敗しても音出にこぎ着けるはずです)
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一応答えを書いておきますね(^^; 別chの所と比べてみて明らかに違う穴にジャンパーが挿入されています。
このままでは片チャンネルしか音が出ない又はレベルが低い現象が出ると思います。hi
※本格的な測定器は無くとも最低限テスターは1つ準備しておきましょう!今はデジタルテスターでも千円しないで買えますので安物でも十分役に立ちます。
各電圧測定が終了して大きくかけ離れる異常電圧が無かったら、いよいよケースに組み込みます。
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ケースは各自好みで組みましょう、私はYM-180の安いケースで組みました。
左の空きスペースにはUSB-DAC機能を取り込む予定なのでYM-180を使用していますHPアンプのみならYM-150以下でも大丈夫かと思います。
配線センスもorz...なのですが、自作PCを綺麗に組める方ならもっとセンスの良い組み方が出来るでしょう。
一応配線材も単線では無く3芯シールドケーブルにしていますが短い配線ならペルケさんの所でも単線を使用しているようなので、それでも問題ないと思います。
但し、単線の場合逆相にならないように色分けして配線した方良いと思います。
逆相になるとボーカルが奥に引っ込んだ様に(エコーが強くなる)なり折角のこのHPアンプの持ち味も台無しです。
あと、LRが反転しないよう注意して下さい(特にHP端子とボリューム)VRもALPS RK27が推奨されていますが私は入手出来なかったので称が無く?マルツパーツで売っていたR1610G-QB1-A503なる物を使用していますが値段もタッタの\157(通販の場合)と安くその割には小音量時のギャングエラーは有る物のガリも無く自然な音量変化をする様で、ノイズも思ったよりは乗らない様なのでこれでまあ良いかな...しかし、いつかはRK27ですね(^^;;
RK27が入手出来る環境でしたら迷わずRK27を使用した方が賢明かも知れません!
それとLEDは基板に降圧用の抵抗が既に付いていますので抵抗又は低電圧ダイオードをかませる必要はありません。
 
視聴してみます
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 視聴するに辺り、ライバルの?ONKYO SE200PCIとも比較してみようと思います。
こちらはPC内蔵タイプのPCI接続の音源ボードとなります、ご覧のようにチップはVIAと頼りなさげですが、注目すべき点はオーディオ用のコンデンサー満載!
シールドまでしっかりなされています。
 
視聴光景
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前回製作したトランス式DAC付きLinkMan HPアンプとも比較してみます。
エージングは6時間位してから近くにある適当なCDプレーヤー(VH7PC)に直に繋いで聞いてみた所...
エージング不足にもかかわらず素晴らしい音が耳に飛び込んできました!皆さんが言っている通り半導体らしいパンチのある音!
何か昔作ったFETアンプの様な少し懐かしい感じもします(そもそもアレもFET差動式だったのかも知れません)SE200PCIと比較してもノイズが非常に少ない!
その上重低音での歪み感は全く感じません!
SE200あのコンデンサーは何だったのか?と言う事が非常に感じられました(本機は決してオーディオ的にも良いコンデンサを使っているわけでも無いのに..(^^;; )
流石ペルケ氏!回路はシンプルながらこんなに本格的な音が出るなんて...
で、何でツマミの色を統一しないの?と疑問に思う方も居るかも知れません、それはHPアンプとUSB DACを区別するためなのです
※本機にCDプレーヤーを繋いで試聴した時の比較です。
※2 音割れはVIAのチップの特性なのかも知れませんPCM2704Cは音質的には大変優れている様です。
SE200のライン出力に接続した場合SE200の特性か?チョット重低音に音割れが感じられますがVH7PCとは大違いです。
ん??..と思って前回作ったトランス式USB-DACにライン入力を繋いでみたら...実に面白い音の傾向が有ります、SE200から入力した時と違いノイズも少なくパンチが有る音で有りながら音の定位感はしっかりしています。それと重低音の音割れも無くすんなり音が出てきます。
その通り、トランスとFET差動アンプを2で割った様な独特の響きがあります、(これ意外と私の好みかも!)
その代わり、高域はチョット柔らかくなる感じです(高域が寸止めという意味では無い)
それとファイナル(終段トランジスタ)に中電力用トランジスタを使用した事によってファイナルが2SC1815等の小電力用トランジスタを使用しているLinkMan HPアンプよりも音に余裕が有るような感じがします低域も誇張せずに自然と出てきます。
※5日程(計60時間位)エージングをしましたが突き刺さり感も無くなり更に聞きやすくなりました。
あと、誰かも書いていましたがノイズは少なくなるわけでは無いですが不思議な事にブタ音源(所謂オンボード音源(^^; )のライン出力に繋いでもこのHPアンプの特性が良く出ている点です、音源ボードを直接HPに繋いだ時とはこれ又雲泥の差が出てきます。
でも出来れば、ノイズの少ないDACから音声を入力した方がより良い音で音楽を楽しむ事が出来るでしょう!
一つ言っておきたい事が有ります、それは?試聴する際は是非無圧縮の音源で聞いて見てください。
MP3でもそれなりに聞こえますが聞こえにくい音域が間引きされているので違いがわかりにくいかもしれません。
今回ローコスト版としてユニバーサル基板を使用して製作しましたが、実体配線図をよく見ながら配線を間違わなければ確実に音は出ます。
本家ペルケ氏と同様に20Pラグ版で組んでも良いでしょうが、その場合配線回しに苦労するのと半田不良も出やすく素人向けとは言えません。
ユニバーサル基板だと誤配線も見つけやすく半田不良も見つけやすいので初めての方でもじっくり組めば確実に動作すると思います、是非皆さんもチャレンジされてみては如何でしょう!
ご存じのように半導体関連は特に2SK170BLはペアリングが必要で在庫が不足気味ですので、ベルケ氏の頒布を利用するのがよいと思います。
半導体以外は何処でも入手できると思いますが他のパーツも頒布を利用すれば手間も省けます。 
プリアンプやバッファアンプにも!
ペルケ氏の所にもポソッと書いてますがヘッドホンアンプのみならずプリアンプやバッファアンプとしても活用が出来ます、私はVH7PCのA級アンプモードでもうチョット音量があればなぁ..と思いFET差動HPアンプの出力からライン入力に入れていますが中々効果的でした。
但し、VH7PCの発熱が...ファンが回りっぱなしなのですorz...(エコじゃ無いですね!)
又、真空管パワーアンプのプリアンプとしても活用可能かと思います、その際フォノEQを搭載したり私は不自然な音質調整は否定的(プリメインアンプのDiscダイレクトボタンは押しっぱなし)なのですが物足りない音域を補正する為のトーンコントロール回路を追加しても面白いかも知れません。
と言う事で次回は?電気食いのA級アンプ脱却!と言う事で高効率のデジタルアンプに挑戦したいと思います!