別館PCチラシの裏日記帳 第2章

世界一!長ーい記事のブログを目指していますw

ぺるけ式トランスUSB DAC 2号機

46年の眠りから目覚めよ!
ペルケ式トランスUSB DAC2号機完成!
難易度★★
なのです。
秋月のAKI DAC-U2704が長い間在庫切れになっていましたがいつの間にか在庫が復活してました(^^;
折角入手したタムラTPA-2を眠らせるわけには行きませんので又売り切れると行けないので2セット程注文して速攻でご到着!秋月も仕事が早いですよね(^^)
到着してから暫く立つのですが休みには色々用事が入り手つかずでしたが完成してエージングも進んでぺるけ式USB DACも本気出し始めましたので?まとめてみました。
今回は ぺるけ氏のHPに沿った物をなるべく忠実に製作をしています(部品配列は多少違いますが)
尚、今回も ひでじさん のブログの方を大いに参考にさせて頂きましたm(_._)m
AKI DAC-U2704基板
イメージ 1基板は細かいリビジョンアップがなされていて水晶発振子がインサートからSMTに変更されていますね。
後はDAC ICと音質には影響しないと思われるパーツはSMTになっており搭載済みです。
音質に関係しそうなパーツはインサート部品になっておりここはご自分で半田付けをします。
終端DCカット用のコンデンサーのホールが3個開いてサイズが大きなAudio用コンデンサなどにも対応できる様になってます。
その他インサートパーツも交換して楽しんでね!と言っている様に見えますね(^^;
ぺるけ氏も仰っていますがこのAKIDACには何かが無いのです!
それはBufferアンプ!OPアンプが無くそのままでは出力が低くボリュームを上げてやらないとまともな音量にはなりません。
後は、フィルターが不完全、可聴周波数外でのノイズも漏れているとか..
やはりそのままでは使用するに絶えません、このキットの思惑はそこを突いて改造をしてお楽しみ下さい!
なのでしょうか?Bufferやフィルター次第では音質が化けると言う優れものなのですね(^^;
前置きはここまでにして、このBufferをOPアンプでは無くトランスを使用して電流は増幅せずに電圧を昇圧して音量を確保しよう!と言うのがぺるけ式トランスUSB-DACなのです。
トランスには昇圧意外にもフィルターとしても動作するという特性も有りトランスを通す事により余計な高周波ノイズもカットする役目もあります。
トランスBufferフィルター部回路図
イメージ 3
※C5,C6は470μFにした方が聴感は良かった(高域の伸び)
※C3,4 R6,7 R8,9はAKI DAC基板側
※2 C5,6はトランス基板側に移設してあります(基板側に付けても構いませんお好きにどうぞ(^^; )
※3 始めっから不平衝型として使用する時はトランスの6番ピンもグランドに落として下さい
平衝型の場合4→hot 6→cold 5→GNDとする(ぺるけ氏HP参照)
と言う事で..AKI DACとトランスは確保した事ですし
イメージ 4
組み立てに必要なパーツを近くの山形の秋葉原でお馴染みの笹原デンキと言う所から買ってきました。
ええ、ここで必要な物は全部揃いました(^^)
パーツリスト
トランス TPA-2(600:7KΩ) (TpAs-2s(10s)等でもOK)
金属皮膜抵抗 160Ω1/4W x2
                    9.1KΩ 1/4W x2
フィルムコンデンサ
0.022μF2 x2(今回はTK ポリプロピレンタイプを使用)
220μF x5 (日ケミKMG等お好みでどうぞ(^^; )
1000μF x1(日ケミKMG等お好みで!)
RCAピンジャック 赤白 各x1
ケース
タカチ YM-150等
ユニバーサル基板
 
イメージ 5先ずは、AKI DACキット側の組み立てから...
回路図と部品リストは付いていますが実体図なんて言うのはありませんのでパターンをよく見てRCを半田付けしていきますその際、smtに衝撃を与えたり熱を加えすぎない様注意して下さいね。
ランドは小さいので芋半田に良く注意しましょう(決して半田付けしやすい基板ではありません)
コンデンサーはぺるけ氏のHPを参照に付属品では無く指定の物をそれぞれの位置に半田付けしていきます。
基板は非常に小さいのですCFカードとの比較ですが如何に小さいのか分かるかと思います。
イメージ 6
次にトランスBuffer基板の組み立てをします。
回路は単純ですので回路図を見ながら自分のセンスで良いので部品を配腺していきます。
最初に述べた通り初めから不平衝型(RCAピンジャックを使用する場合)
とする場合は出力側の6番ピンもグランドに落として下さい。
ぺるけ氏の回路図に従ってキャノン端子にしてピンジャックアダプタを使用しても構いません。
平衝も不平衝も簡単に切り換えられるのもトランスの良い所ですね。
 チョット注意したいのは中古で今回の様に46年物何て言う物は入出力端子をフォーミングする時絶対に引っ張らないで下さい!!と言うのは端子の根元の接着樹脂が劣化している為ヘタすると端子がスッポン!何て言う事もあり得ますので!
イメージ 7
 はいこれが2号機の内部です..
1号機の様にHPアンプもありませんので非常にシンプルですね(^^;;
配線についてもリファレンス通り単線を使用しましたが、線回しのセンスが無いですね!(^^;ううぅぅ..
同軸線では無いので呉々も逆相やLR反転など無い様注意しながら配線しましょう。
何故か左側が開いてますがへへへ
失敗ではありません(^^;
この部分にFET差動Bufferを組む目論見があるのです。
FET差動Bufferも見てみるとなかなかの評価みたいで、解像度はトランスには負けるが歯切れの良いパンチのある音も期待できますね。
1台にして切り換えられれば便利かなと思いまして..(^^;
ユニバーサル基板で挑戦してみようと思います。 (予定です)
LEDはぺるけ氏のHPに沿ってAKI DACのLED両端から出力を失敬してフロントパネルLEDに電源を供給しています、Bufferには半導体を使わないので電源もUSBバスパワーのみでOKです。
実に省エネなUSB DACですね(^^;
 
早速視聴をしてみましょう!
イメージ 2 PCは何時もの鼻毛鯖にO/SはWin7を使用します。再生ソフトは圧縮音源にはWMPを無圧縮音源はPlayPCMwinを使用しました。
PlayPCMwinはWASAPIにも対応した再生ソフトで勿論AKI DACにも出力が可能です。
エージングは10時間程しての視聴ですが、製作直後の音は若干イガイガした音になりますがエージングと共に落ち着いてくるかと思います。
音質の傾向ですが、流石です!
1号機の特性をまんま引き継いでいる感じで一寸たりとも違わない音?つまり、楽器の定位感は相変わらず素晴らしい物です何時もは隠れた楽器の音も浮き上がる感じで定位感もしっかりしており聴いている音楽はステレオ録音である事をしっかりと意識させてくれる感じがしますね。
スピーカーで聴けば左右は元より奥行き感も感じられます5.1chでも無いのに2chでもこれだけ奥行きがある事を実感させられました。
音質の傾向はドンシャリでは無くフラットな音ですでも決して超低域~低域と高域が伸びていないわけではありません。
長時間聞いていても疲れない音、心地よい音なのは1号機と一緒!ただしやっぱりキンキンした音(萌っぽい声)を好む方には向いていません(^^;
あと、相変わらずノイズの少なさには脱帽ですFET差動HPアンプのボリュームを最大にしてもホワイトノイズが皆無に近い状態です(市販のUSBインターフェイスなんかは結構ノイズが乗っていますよね?)
これは1号機よりも少ないですね、正に静けさの中から音が出てくる感じがします。
これもノイズの発生源でもある半導体を使用していないからなのでしょう。
ただし、アース周りをしっかり配線しないとハムノイズ(ブ~ン音)が発生しますので注意が必要です。
(特に不平衝モードで使用する場合6番ピンをGNDに落とす事をお忘れ無く!
1号機から比較して音質は同じ傾向なのですが前回から比べて高い昇圧率が得られた為出力される音声出力の音量も必要十分な物となりました。
低効率なK242HDもガンガン鳴る様になりました(^^)
YM150の幅も鎌ベイアンプとピッタシ!重ねると様になりますね(^^)ただトランス式DACは鎌ベイアンプの音質には相応しく有りません(音は値段なりのアンプなので勿体ない感じ(^^;デザインはナイスなのに.. )
※スピーカーでの視聴はVH7PC+付属スピーカー(鎌ベイアンプは使用していません)
で何故にサブタイトルが46年の眠りから目覚めよ!なのか?疑問に思った方も居たでしょ?
それは使用したタムラトランスの製造年月を見て吃驚したからです!製造が1967年の3月と4月製となっています実に46年前に製造された正に骨董品!(^^;
これからこんな素晴らしい音が出てくるんですから2度吃驚なのです。元を正せばこの手の物はNHKの要求仕様に合わせたものらしく(ぺるけ氏談)そう言われてみればNHKラジオ(FM)臭い音がしないでもないですね???
もしかして?80年代FMエアチェックにハマッテ居た時にテープに録音された音はこのトランス経由で送られてきたのかも知れませんね(^^; 
業務用のレコードプレーヤの中にTPAシリーズのトランスがチラ見えしていたのを見た事があります。
これを考えると浪漫を感じてしまうのは私だけでしょうか?(私だけでしょうね(笑 )
あの頃は私の住む東北はFM局は開局したてのFM仙台NHKしか有りませんでしたがFM仙台FM山形の開局時、試験放送のアルバム垂れ流しを必死に録っていたのを思い出しました(^^;;;;
但し民放FMの本放送が始まると曲の途中でCMやぶつ切りが多くてウンザリ..レコードやCDレンタルに主流は移ってしまいました。
※この当時はレコードをレンタルする=テープに録ると言う事が当たり前の時代、ドラマの中でも川崎麻世がレンタルレコードショップの店員の役で出ていた時「好きなレコードテープに録ってあげるよ♪」なんて事も言っているシーンも有りましたね。
逆にコッチが「ぉいぉい公共の電波でこんなこと言っちゃマズイだろ?」と思ったくらいです(^^;
今こんなシーンがあれば「このCD i-PHONE用にリッピングしてあげるよ♪」
何て言おうものならJASRACが黙っていないでしょうね(^^; 大らかな時代だったんですねw
※現在はCDのリッピング(コピーコントロールが施していない物に限る)は個人利用は良いですが、知人にコピーを渡すことは違法行為になり罰則の適用範囲になりますので十分気をつけて下さいね。
あの頃の大らかな時代とは違うんです!(^^;
あのタンゴトランスも今秋で廃業するというショッキングなニュースを耳にしました、この手の優れたトランスも今後入手困難になる可能性もあるので大切に使用していきたい物です。
一方のタムラトランスは放送局需要が有るので廃業は無いとは思いますがね...
あ..デジアンの方も同時進行中なのです(^^;;汗汗 そのうちブログでご紹介できると良いですね(^^;
※タムラトランスはシールドはなっていますが間違っても磁石(磁気を発する物)は絶対に近づけないで下さい!! あと導通チェックで直流は絶対流さないように!磁化すると特性が変わってしまいます。