別館PCチラシの裏日記帳 第2章

世界一!長ーい記事のブログを目指していますw

コスパ最高!?なPhison PHM-512を試す

Samsungから960Pro/960EVOが登場しましたが今回は..
コスパ最高!? 磁気研究所(Phison)MLC PHM2-512(MLC)を試してみた
サブタイトルから本命の960のレビューか?期待させてゴメンナサイ(^^;
今回はとっても気になるPhisonPHM2-512なるM.2 NVMe(Ver1.2)対応のSSDが512GBで2万割れで売っていたので「これは安い!」と思い勢いで1つ購入してしまいました(^^;
磁気研究所から私が先ず連想するのがHiDiskブランドのDVD-Rメディアなのですスマートバイと並んで安いから良く購入していました(書き込み品質はそこそこ?)太陽誘電が不在の今、TYコードのメディアを生産しているのはここなのです(太陽誘電の設備を引き継いで生産中)

購入リンク
NTT-X(\800クーポンが有るときは適用して買うこともお忘れなく!)
※現在512GBは品切れ256GBと128GBは購入可能です
256GBはクーポン込みでなんとまあNVMeで\9,800程度で購入可能!
128GBは驚異の\5,990(クーポン無し)何じゃこりぁ!!(^^;
NVMeとはなんぞや?と興味を持ったら128GBを試してみても良いかもしれませんね。
M.2スロットを埋めたい方にも最適(^^;

ドスパラ(表示価格は税抜きですので x1.08をお忘れなく(^^; )
※税込みだと512GBで2万超えますがそれでもお安かったのですが(^^;
 残念ながら年が明けて復活在庫の物は値が上がってます

高性能なNVMeのSSDは現在シーケンシャルリードで3000MB/s越えを誇るサム珍のSM961やリリース間もない960Proや960EVO等は出ていますが、お値段が高くて私には手が出せません(^^;
(960EVO位なら考えてもいいが..3Dと言えどTLCと言う事で..ウーン手が出ない(^^; )
そんな時に彗星の如く現れたのがPhison(ファイソン)※フュージョンじゃ有りません(^^; PHMシリーズなのですOEM先としてパトリオットや海賊等から出てますが、お値段も高め。(でも似たようなスペック)
前回のPlextorのM8Pe(N)何かも比較的安価ですが、性能控えめ(^^;
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はいはい、こちらがPhison PHM2-512(MLC)なのです!SSDでは珍しくコントローラーにモールドが被さっていないコア丸出しのものが搭載されていますのでヒートシンクとの設置面積も狭くなります。
右には最近お目に掛かれなくなったNanyaのDDR3Lチップが見えますねぇ..NANDは512GBの場合両面実装でTOSHIBA製のチップが搭載されています。
型名からも推測できるよう勿論TLCでは無くMLCチップであることがわかります。
512GBのMLCチップでは破格値、つまりコスパの点では最高な製品なのです。
この先、円安傾向にあることやNAND自体も来年Q1辺りから10%程値上げされる事も囁かれている中TLCは新製品投入で値段は大きく上がることは無いと思いますがMLCでこの値段で購入できるのは或いは??最後のチャンスかもしれません!(M8Peも既に値上がり傾向にあります)
Phisonチップの特徴として小容量の物も512GBと書き込み性能が変わらない点に有るのでシステムドライブのみに使用するので有れば用途にも寄りますが256GBの物で十分です。

先ずNUCで試してみたが..
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NUCに内蔵してみましたが設置自体も特に問題は無いようです。
放熱ジェルもピッタシ張り付きますね。
しかーーしベンチを実行すると..?
 
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まあ、その他のサイトで見られるベンチ結果と同じくらいの性能をNUCでも発揮できている事が分かります。
心配していたNUCのバスのボトルネックは無いようですね(^^)
が..温度が高すぎ!(^^;ピークでは74度を瞬間的に記録してます。

ATTOベンチ(NUC)
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ATTOベンチではピークで67度ですが書き込みに結構バラツキが見られてこれはサーマルスロットリングが発動しているようですね。
NUCの場合は、普段使いは良いが高負荷な使用用途の場合ちょっと不安かもしれませんねぇ...
アイドル時でもちょっと高めの50度くらい有ります。
※室温暖房入りで21度
 
Z97Pro(Asus)4790KなPCで試してみた
次に、前世代のZ98搭載のPCで試してみました。
Z98のマザーボードでもASUSのZ98Proの場合最新UFEIでNVMeプロトコルに対応してますがメーカーに寄って対応していない場合も有るので注意しましょう。(必ず最新UEFIにアップデートして下さい)
因みにPHM2シリーズには残念ながらOROMは搭載されていませんのでマザーボード側での対応が必須条件となります。(Z87 Z77なチップセットでは基本的に起動ドライブに指定できません)
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Z97なので、標準のM.2スロットに差すと800MB/sが転送速度の上限になるのでPCIex16スロットのCPU側に変換アダプタ経由で接続するようにします。
ドスパラのレビューで有ったように、アイネックスのHM19が丁度余っていたのでコントローラチップとキャッシュメモリにピタッ!と..貼り付けて前回M8Peで使用したクリップファンも念の為取り付けて熱対策は初めっから施しています。
見た目を気にしないんだったらこれだけで十分なのです(^^;
 
CrystalDiskBenchi(Z97)
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この様な結果にランダムではNUCとベンチ結果は変わりが無いようですが温度がアイドル時36度でベンチ実行時ピークで74度→57度迄改善されました。
下のは0fileのベンチになります。

ATTOベンチ(Z97)
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ATTOベンチの場合ピークで52度程度までしか温度上昇は無くベンチ終了後は直ちに40度以下まで下がります
やはり強制冷却効果か?(^^;
しかも!グラフも綺麗に揃っていてサーマルスロットリングの発生は完璧に押さえられていることがわかります。
チョットした温度対策でも100%近い性能を発揮してくれるようです。(^^)
それにATTOは限りなく3000MB/sに近い読み込み性能を発揮している事が分かります。
注目すべきは書き込み性能の方だと思いますM8Peでは1400MB/s程度でしたがPHM-512では知らんぷりして(^^;なんと!2000MB/sを軽く超えてますよね?(それがNUCでも)
概ね、最近発売されたコルセアのCSSD-F480GBMP500と同じベンチ結果が出てます。
これだけの性能を持ち合わせて512GBで安い所では2万割れは大変お買い得なSSDでは無いかと思います。
問題点は流通ルートが少なくて今の所NTT-xドスパラでしか国内では買えない事ですよね。
OEMパトリオットからも同じような物が出てますがこちらだと多く出回っている物の値段が高いし..
ただ、使い込む程(容量の60%以上)転送速度低下が大きいと言うデメリットも有るそうです、そこがこのSSDの大きな罠(^^;w上記のベンチはOS(Win10Pro 64bit)と必要最小限のベンチソフトを入れた状態での物で実用PCの為にアプリのインストールを一通り終えた後ではシーケンシャルライトの落ち込みがM8PeやSM951より大きいかな?
と言うような気がします。0FIleとランダムで転送速度の差が生じている点でお察しいただければ(^^;
チョット砂コンの血筋も有るのかなぁ..orz..それでもまあSATA3.0よりはかなり速いのでその辺は割り切るしか無いでしょう。(実用上は全然問題ありません)

正しいSSDの選択 (飽くまで私見(^^;
あと、このSSDに限らず空き容量は20%程度は余裕を持って残す様な使い方をした方が速度低下を押さえる事が出来ます。(何でもかんでもSSDに放り込まない(^^; )SSDをシステムとテンポラリの使用に留めてデータはHDDに保存する習慣を付けましょう。
Windowsだと警告は出ますがSSDは決して空き容量ゼロで使用し続けてはいけません(^^;
※同じ様なMMCを搭載しているスマホも同じ事が言えます。
ページングファイル(Win95辺りだとスワップファイルと言っていたような??(^^;w)にも注意してください、メモリを32GB搭載した場合ページングファイルも最大32GBに達するのでメモリを大量に搭載している場合、SSDは128GBでは無く256GB以上搭載した方が良いでしょう。
自分の用途では128GBで十分!(搭載メモリの容量をプラスしたページング込みで考える)と言う方は256GBを..又256GBで大丈夫かな?と言う方は512GBを選択するなど空き容量に余裕が持てる選択をした方が後々後悔しないと思います。
だったらページング切れば良いのでは?と思うでしょうが、実は最近のブラウザはタブを何十個も知らず知らずの内開いていく内に8GB~16GB程度は使い切ってくれます(^^;
16GBを使い切った場面も目撃したこと有りますよw そうなるとページング無効だとOSはフリーズします。
そんな時HDDの場合、「コリコリコリコリコリ...」と音がしてOSの動きが緩慢になりますよね?
そう言う時こそページングを高速なストレージに置くことは大いに意味をなします。
NVMeでそんな大容量買えないよ!と言う方は?用途にも寄りますが4K動画編集やゲームのデータロード時間が死活問題!(^^;と思う方意外はNVMeじゃなくて今コスパ最高!なSATAの大容量なSSDを選択するのも又1つの方法では無いかと思います。
ただ私がTLCを嫌う理由としてTLCはキャッシュが切れた途端書き込み速度が500MB/s越え→45MB/s位迄落ち込む製品も有るので(ある程度TLCの特性として仕方が無い)避けているだけです(^^;
(これじゃあNASやファイル鯖にHDDからファイル転送するより遅い!)
しかし、TLCはダメと言っている訳ではありませんので念の為に!
TLCでも長いファイル転送も極度の落ち込みが少ない製品を選ぶようにしましょう。
安いけど何となく売れていないSSDには訳があるw(レビューも確認するのが重要)
私の個人的な感想ではシーケンシャルで500MB/sと2000MB/sの差は普段使いでは恩恵は受けにくい、実際使って見てSATA3.0のSSDでも何ら不満は出て来ません。
SSDで気にすべき点はシーケンシャルR/Wでは無く4Kランダムの方を気にした方が良いのでは無いかと思います。(スペック表でIOPSと書いてある部分にも目を向けましょう)
特に、HDDからSSDに換装したい!と考えている方は初めっからNVMeなSSDを選択すればそれはもうHDDからSSDに換装したのですから「大感動!」間違いなしです!
 
初めての場合
その感動はSATA3.0なSSDでも同です(^^;
 
初めっから態々容量単価が倍で扱いが面倒なNVMeを選択する必要も無いのです。
「流石NVMeだから速いねぇ~!」と自慢したくなる速度に感動する事でしょうNVMeだから速いんじゃなくてSSDだから速いのです(^^;
だからと言ってPCIe(NVMe)接続のSSDをこんなにお金掛けて全否定する訳でも有りませんので念のために!
SATA3.0 と体感速度は変わらないのか?と言うとそれも嘘になります(^^;
※それに気がつくのはNVMeからSATA3.0のSSDに戻した時に気がつくはずです。
起動も電源ONからログイン画面迄約5秒でログインからデスクトップ迄3秒程度(ガジェットを使用すると10秒程度伸びます)でスタンバイから復帰する時の時間に毛が生えたくらいの時間で済みます、やはりSATA3より遅いとは言えません(^^;
※NVMeの場合環境に寄ってはイニシャライズにチョット時間が掛かる場合も有ります。
ただ、普段遣いで容量単価倍以上の対価は有るのだろうか?と言う疑問も出て来ますねぇ..
※用途にも寄る
 
それと、PCIe接続のM.2 SSDは放熱処理を何もしないと爆熱になる(80度近く上がります)と言う欠点も有る事に注意です。
KyroM.2でも良いですが、上記のような安いチップ用ヒートシンクをコントローラに貼り付けるだけでも大分違います。