別館PCチラシの裏日記帳 第2章

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Clarkdale(i5 660)の実力を検証

Clarkdale(i5 660)の実力を検証
前回組んだi5 660機の実力を探るべく簡易にOCも含めて検証をしてみました。
先ずは、OCする為のBIOS設定の壺など書いておきますね(^^;
 
BIOS設定の壺(詳細は触れてません)
Frequency の設定項目(Gigabyte GA-H55-UD3H)
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1.QPI CLOCK
デフォルトでは6.4GHzですのでそれに近いレートに設定すればいいでしょう。
2.BCLK Frequency
お馴染みのベースクロックの設定箇所です取りあえず166MHz程度からスタートして1MHzステップくらいで上げていくと良いと思います。
3.System Memory Multiplfer
モリーの倍率の設定定格より低めに設定しておいてベースクロックが確定したら定格よりチョイ高めに設定してみます。(無理なメモリのOCは避けるのが無難)
4.Internal Graphics Clock
これは今まで見慣れない項目ですがCPU内蔵のGPUクロックを設定する項目でベースクロックに応じてクロックが上昇しますので思いの外CPUクロックがあがらない時は定格よりも低めにDCしておきましょう。
※GA-H55-UD3の場合古いBIOSだとこの項目が出ません、BIOSの更新をしておきましょう。
※2.もしも内蔵GPUのクロック設定ができなくてダウンクロックができない場合は外部のグラフィクスカードを使えば大丈夫です。(自動的に内蔵GPUは無効になるはずです)
※念のためにPT2等希少なパーツを装着してる場合は破損を防ぐ為念のために外しておく事をお勧めします!
5.PCI Express Frequency
100MHzに固定する事をお忘れ無く!(AUTOにするとベースクロックに連動してしまいます)
イメージ 2
 
 
電圧コントロール設定画面では
CPU Vcore位しかいじる項目は無いと思います。
分からないところはAUTOにしていても構いません
CPUコア電圧だけはAUTOにしてしまうとマザーボード側で必要以上に電圧を盛ってしまうと言う現象が起こりますのでここは手動で安定ラインを見つけ出すのが正しいやり方だと思います。
あと、メモリーをOCした場合もDRAM Voltageの項目で電圧を盛った方が良いでしょう。(これも必要以上に盛らないよう注意!)
※安物マザーでは軽いOCに止めておく方が無難!
  VRMが使っていく内に劣化してきます。
 
では、OCも含めての実力を検証していきましょう!
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先ずはSuperπMODの結果から見てみましょう。
1コア辺りの実力が検証できると思いますが、ここではi5 660が大きく貢献する結果に!4.33GHzのOCではもうすぐ10秒を切る様な勢いで予想以上の結果が(^^;
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こちらも古くから使っていたCrystalMark2004R3の結果ですがOCしての安定状態では手持ちのRedion HD4670のグラボを追加する事で 20万超えのスコアをマークこれは実に6ヶ月前のPenDC E6300@3.5GHzの2倍ものスコアです。しかし、LGA775 のQ9450+GF9800GTのPCも健闘してますよね。未だ未だ現役!と言う事でしょうか。
 
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※エンコ環境:TMPGEnc Ver.4.7.4.299
24分のtsファイルのエンコード
Mpeg2TS 1080x1920 Full HD (18Mbps BS11)→MPEG-4 AVC 1280*720 29.97fps AAC STEREO 48KHz 160Kbps
C2Q9450 PCはGF9800GTGEのCUDAを併用してのエンコードとなります
次に、一番の出番と私は考えているtsファイルのエンコ時間を検証してみましたが、こちらも好結果が出ましたね。
i5 660@4.33GHzでは実時間に程なく近い27.09分をマーク!CUDAとの併用で実時間より短縮する事も可能かもしれません。因みに、PenDC E6300@3.5GHzでは47分以上かかる模様・・・
定格でもC2Q9450@3.2GHz(CUDA併用)に迫る時間でエンコが可能のようです。
まあ、この位ならお気に入りの番組は手軽にエンコしたいとも思ってしまいますよね(^^;
 
今回はClarkdaleの660を使用してますがさらにコスパの良いi3 530か540もOC前提なら良い選択肢です。
さらに言うとi5 660と同じ値段だったらばネイティブQUADのi5 750を使用してP55チップセットのしっかりしたマザーを使った方がエンコ環境では幸せになれるのではないでしょうか?
※OCするに当たっての注意事項
OCの限界点はCPUの製造ロットやマザーボードにより大きく異なる場合がありますので必要最小限のVcoreで安定して使用できる地点を探しておきましょう。
(私の場合は+1GHzの4.33GHzがこのマザーボードに見合ったクロックと判断しました)
チョットのOCで有っても必ずOCCT 等の負荷テストをしてから常用するようにする事!
最後に、お約束!OCは自己責任!
 
Clarkdaleを使用してのメリットとは?
何よりもCPUにメモコンやPCI-Eインターフェース、GPUコアを統合した事によりマザーボードチップセットが1チップ構成にできるためコストを抑えられる事と、トータル的な省電力がはかれるという事でしょう。
Clarkdale内蔵のGPUではゲームは流石にきついですがHD動画の再生支援は勿論付いてますのでBDや地デジの視聴程度ならこれで充分!発熱も少なめの為静音志向のPCを組んでみるのも悪くないと思いますよ。
勿論PT2の録画サーバーを構築するのにも最適!(i3 530 540でOK)今更G41やG45環境で組むよりもこちらで組んだ方がメリットは大きいのでは無いでしょうか?ただ、LGA775等の古い環境からの移行のネックなのは流用できないメモリ・・更なる暴騰を避ける為早めに移行するのもありでしょう。
 
実は今が買いでは無いのではと言う疑問も?
と言う事でいろいろ検証してきましたが、もしも今からClarkdaleで新規PCを組みたい人はC2DのE6600程度の環境からだと充分幸せになれるのではないでしょうか?
ただしCore2QUADの9シリーズ等1世代前のハイエンドマシーンからの変更だと微妙な立ち位置(^^;
この場合はクワッド+マルチスレッドのCore i7 860辺りのCPUを選択した方が無難でしょうね。
更に言うならば!LGA1336のハイエンドコースも悪くはない選択肢です。この先の寿命が長いと言う長所もあるのです。X68でも形状は維持多分にしてX58でもBIOSで新CPUにも対応できると思います。
私みたいに繋ぎ・・・では無く長く使用したい時は高くてもこちらを選択した方良いでしょう。
 
しかし、LGA1156のばあいは・・LGA775では何年も形状を維持してチップセットをチェンジしてきて、過渡期にはBIOSにより新CPUにも対応してきたのですが、次回からは違います!
ミドルレンジでは今主流のLGA1156はSunday BrideでLGA1155へ変更されます(ピン互換はなし)にH67/H65/Q65チップセット登場までの1年程の命・・と言う事になります。(以後新CPUは出て来ない恐れもある)
ので、もう1年待って見るというのも手ですが、逆に次のソケット登場までは1年くらいある・・と言う事を考えれば別に繋ぎとして買っても損ではないと思います。貴方が買いたいときが買い時なのです!(^^;
 
 
※ここではOCする事自体を目的とせずに、OCしても実用でも耐えられるPCと言う事で取り上げています。
実は安いマザーでもHTを切ってガンガンコアクロックを上げれば(Vcore もタップリ盛ってね(^^; )シラーっと5GHz越えは達成してしまう恐ろしい子なのです(笑 
 
組み立て後記・・
PS・・・・Vcore1.62V位で一応未知のCPUクロック5GHz越えは達成できましたが・・・もう深入りしない事にしましたSuperπが8秒台だったのは確かですが、ほんとに瞬間芸でした(^^; (空冷の限界かも)
本格的なOCに付いては別の人のブログを参考された方がよいでしょう!