別館PCチラシの裏日記帳 第2章

世界一!長ーい記事のブログを目指していますw

Celeron300AとAsus P2B-F/P3B-F

自作PCでは一番ハマったかも?自作黄金時代の遺作?
Celeron300A&Asus P2B-F/P3B-F
今回は自作PCの黄金時代の代名詞とと言われた(自分で思っているだけかも(^^; Celeron300Aを語ろうかなと思います。
よく自作パソコンのメイン板で話をするCeleron300Aですが、そもそもPemtum2から二次キャッシュを省いたCel266MHz(Covington)と言うのが有りましたが、OCを楽しむ一部のマニアの間では持てはやされていたのですが、実際使ってみるとキャッシュがない分何かモッサリしていたので自分は先ずは手を出さずやや安めのPentum2 300MHzに手を出したのですが、これ又大失敗!(^^; どうもPen2系は外付けされていた二次キャッシュで有るS-RAMがネックとなり殆どクロックアップが出来ない代物でした、これでは面白くないのです...orz
そんな事をしているうち1998年の秋頃に2次キャッシュをオンダイで128KB搭載したCerelon300Aなる物が登場したのです!Slot1で使用できるCPUの廉価版と言う事で値段も実売で\20,000前後と今のCeleronから比べれば高いですがこれでもSlot1と言う高級CPUの思い入れを打ち砕く何ともリーズナブルなCPUなのです。
注目すべき点は今までのCel266の様にノーキャッシュでは無くオンダイで128kbの高速キャッシュが搭載された事によりCel266のモッサリ感も無いだろうという事で私も友人に釣られて即Pen2 300MHzからCel300Aに覆しました(^^;
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Slot1 Celeron300A(300MHz) Mendocinoスペック

プロセスルール: 250 nm

FSB: 66 MHz (MT/s)

L2 cache memory: 128 KB MMX

パッケージ: S.E.P.P. (定格300 MHz ) TDP 19.05W

TDPはたったの19Wなので付属ファンでも十分450MHzのOCは可能でしたが、やはりエアフローは昔も今も重要でエアダクトをアクリル板で作ったり工夫をしていました。
1st Celeron(266MHz)とこのCeleron300AはOCの妨げとなっていた外部キャッシュが省略されていた為OCの阻害要因が無い為に..当時は前代未聞!ビックリする程のOC耐性を持ち合わせていたのです!
オマケに二次キャッシュも気持ち程度の128kbをオンダイで搭載されておりキャッシュも外部のS-RAMから比較すれば高速な為思いの外その効果が発揮されていたのです。
当然の事ながらCPUの当たり外れも有りますが大体は(100%ではない)定格のVcore2.0Vで300MHz→450MHzのクロックアップが可能!wikiifほぼ100%可能とか書いてありますがなんぼVcoreを盛っても450MHzは愚か400MHzも怪しい筐体も存在していましたとても珍しいと思われるそれを掴んだのは私です...((^0^)
CPU当たりロットかどうかはNiftyのフォーラムで調べて店ではロットNoシールと睨めっこする人が続出!
「あれハズレロットじゃんorz」とか「当たり!即買い!」と言う声が飛び交っていたかどうかは定かでは無いですが(^^;非常にシールは気にして居ましたね。(今現在だってそうでしょ?)
私は3回程おかわりをしてますねぇ...そういう人は私だけでは無い筈!
秋葉原に行った時当時のラジオ会館で選別済みのCel300Aを発見してこれでハズレロットのセロリンとはお別れイエーイ!!(^∇^)ややお高い金額で買った事もありましたね。
流石に450MHz動作確認済みの選別品だとVcoreを盛らずに450MHzは楽ちんにクリアしてその上のVcoreも盛って504MHzも拝む事が出来ました。
当時の504MHzとは今で言うとPentumAEで5GHzを拝むに匹敵する程の対策が必要と思ってください(^^;
Cel300AのOC 450MHzはキャッシュが高速な為当時の最高峰であるPentumⅡ450MHzを凌ぐ所か上回るベンチ結果が出る事が話題となり自作erは挙ってCel300Aの450MHzを目指したのです。(FSBも66MHz→100MHzになる事も大きく影響した)
※正にこの事がYouTubeでとてもわかりやすく説明された動画が出てましたのでリンク張っておきます。↓
そうそうCPUだけで無くやはりマザーボードも定番ボードが有り当時は今は無きAbitのBH6が代表的なマザーボードではありました。
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当時のOC'erには定番だった abit BH6
チップセット440BXを搭載しておりスペック的には下に紹介するAsusTekのP2B-F/P3B-Fと変わり有りませんが今では当たり前になったBIOS上からFSBの変更や何と!VcoreもBIOS上から変更出来て当時は大変画期的な製品だったのですね。
従来だとマザーボードのジャンパでFSBを変更してVcoreは..CPU基板上のパターンにリード線を半田付けして変更する必要があったのです。
それが又目が痛くなる作業で、今の私の目では出来るかな?みたいにホントに大変な作業でしたねぇ(^^;
パターンをショートさせたり断線させてしまう人も居たみたいです。
便利なBH6でしたが私の拘りはAsusTekじゃなきゃヤダ!ヤダ!(`Д´)ノ的な変な拘りが有り...
初めて購入したのはやっぱりAsusのP2B-Fでした(^^;
前回使用介したPCのアップグレードという事でP2B-F + Pen2 300MHz + SDRAM128MBを10万弱で購入。
チョットの間だけOCは無理!と諦めて定格で使用していましたがまあ、前回のシステムよりもかなりサクサク動いたので満足していました。
しかし..友人がCeleron300Aを使用してPCを新調して居たのを見て私も欲しくなりました!(^^;
取りあえずP2B-Fはそのまま使用する事にしてCel300Aを購入!近くのSFRと言うお店で\19,800程で買ったと思います。
AsusTek P2B-F 1998年秋頃購入           
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スペックは上のabit BH-6と変わりが無いが残念ながらBIOS上からVcoreを設定したりFSB変更は出来ないFSBはジャンパでVcoreはSlot1タイプはCPU基板パターンをショートさせてS370タイプの場合下駄と言われていたSLOT1→S370変換アダプタのジャンパ設定で行う必要がありました。
440BX搭載のマザーボードはi820(RDRAM仕様)のSDRAM変換チップの不具合でリコール問題にまで発展して後のCoppermineコアのPen3/Celeron迄長きに渡り活用しなければ行けない羽目になります。
 
ASUS P3B-F 1999年6月頃購入
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BH-6に対抗してP2B-Fの欠点を補完すべく登場したのがP3B-Fなのです。
スペック的にはP2Bと変わりが無いのですがASUS も遂にBIOSからOC設定が出来るようになったのです!
現在はOCプロファイルの作成をUFEIできめ細かく出来てUSBメモリに保存も出来る様になりましたが原点はここに有り!なのです。
但し、この当時の技術ではOCプロファイルの保存は出来ないので紙に(._.) φ メモメモ(^^;しながら試行錯誤で行っていました。
一応DIP SWでもOC設定(FSB設定)は出来ますがBIOSでVcoreやPCI/AGPクロック倍率、それにFSBもきめ細かく設定できるようになりASUS信者(私も(^^; )が首を長くして待っていたマザーボードと言っても良いでしょう!
但し、ASUSのママンは他社のマネっ子な癖して値段が高い!と言う悪評も無くは無かったのですが....
ASUSを選ぶ理由としてBIOSのアップデートを頻繁に行って生産を終了してもBIOSのリリースが続いて新CPUにも柔軟に対応できた事も挙げられます。
BIOSがアップするに連れて鉄板的な安定性を発揮する様になりメインPCでこの板を使用する人も多かったと記憶しております。
他社は生産終了するともう新BIOSは出さず新CPUの対応が出来ないよ!!と言うのが当たり前ですからね。
その代わり新製品を買いなさい!的な物も見え隠れしていました。
このマザーボードもi815チップセットが出る迄の間長くお世話になる事となります。
 
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EPoX EPBX-6 1999年12月頃購入
このママンも私の思い入れが有るマザーボードです周りの友人は挙ってP3B-F+Cel300A Cel400MHz等でOCをしている中サブ機で使用していたP2B-Fが誤ってショートさせてしまい昇天してしまいました..リーズナブルで何か良いママンは無い物か?探していたら今は無き、コンプシティというPCショップで見つけた一品でした。
何も代わり映えがしないママンのように見えますが大変画期的な仕組みが施してありました。
BIOSでP3B-Fよりも細やかなVcore FSB I/O電圧も変更できるようになりOC設定をきめ細かく設定できるようになりました。
何と言っても右下のLEDセグメントにご注目!今では珍しくなくなりましたがPOSTコードを表示できる唯一のママンでOSが起動できないなどの要因を簡単に切り出す事が出来るのも魅力でした。
今まではエラーコードを確認するにはビープ音のモールス符号で確認する必要がありました。
..._(V)あっ!ビデオボードか!(AGPがOC状態の83MHzとかで動作しているとよく出るエラーでした)
_ _(M)メモリだな?当時Mtecとかの糞メモリと言われた製品でありがちなエラーです。MemTestも真っ赤っか(^^;;とか...私の場合アマチュア無線をしていたのでモールス符号と言うのはすぐピン!と来たのですが、やはり一般の人は何時もの「プッ!♪」じゃ無くて変な音が出ると「何これ?」みたいな事がありました。
それが直感的に数値でエラーコードを確認できるのは良かったですね。
それと基盤のレジストの色が当時主流のウンコ色(^^;では無くて緑色と言うのも珍しかったかと..
緑色のレジストはEPoxカラーPOST LEDはその後発売された同社マザーには大体付いていました。
後のAthlonXP用にEP-8RDA+と言う人気のマザーボードも出して居た事も思い出されます。
因みにEPoX社と言うと..今は倒産してしまってますね。
※現在のZ98等のマザーボードもこのビープ音は健在ですよ!ただケースにスピーカーが今は付いてないでしょ?マザーボードのスピーカーのピンヘッダに8Ω位のスピーカーを繋ぐとちゃんと「プッ!♪」と鳴ります(^^;
そしてエラーをするとモールス符号でエラーコードを吐いてくれます。
PCが起動しない時スピーカーを繋いでモールス符号になっていないか?確認するのもトラブル解決の第一歩なのです。(意外と知られていない)それ以前にPOSTコードを表示する機能を持つマザーボードも普通になっているのでそちらを見た方が手っ取り早いですね!
 
Cel300AもPPGA(S370)タイプが登場!実はSMPにも対応していた!?
そこで登場したのがSLOT1→S370の通称下駄CPU変換アダプタ
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ASUS S370-133 2000年6月頃購入?
こう言うの見た事有ります? 知っている方はかなり通の自作erです!ハハハ(^^;
当時はこの様な画期的な製品が出ていて旧来のSlot1のママンを延命できたのです。
ASUS S370-133はFSB133対応のCoppermineのPen3にも対応していました。
PPGAのCel300Aを始めとしてその後Cel400MHz 466MHzのOCにハマりましたねぇ~Coppermine1GHz位まではこの下駄と共に過ごしました。
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PPGA Celeron300A (Mendocino) 2000年6月頃購入
CereronもPPGA(S370)タイプが登場しました、これによりCeleronが現在の価格に近づいたのです。
300Aで安い所では\9,000を割って更にお求めやすくなりプアー自作erの強い味方となったのです。
OC耐性もSlot1の300Aと大体同じ程度でこれも450MHzで動作させる事が定番となりました。
しかも...Celeronの癖に改造によりSMPにも対応出来ると言う大変面白いCPUだったという事も思い出しました。
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Solket SL-02A 2000年6月頃購入
こちらの下駄は変換下駄の改造不要でジャンパを差し替えるだけでCeleronのDual CPU(SMP)を実現してしまう優れものでした。
私も上記のASUS製の物と平行して使用した覚えがあります。
まあ私の場合SMPは必要性を感じなかったのでやりませんでしたが下記URLにその模様が書いてましたので貼っておきますね。
この当時は自作PCは想定外の改造も盛んでお安くSMPを実現してその効果も記事で分かるように450MHzOC+SMP効果は伊達ではありませんでした。
但し、OSがWindows98ではマルチプロセッサはサポートしていませんでしたのでWindowsNT4.0を使用する必要があり一癖二癖有るOSで初心者にはチョット敷居が高いかな?と言うような気がしました、第一もう当たり前になっていたWindowsのプラグ&プレイに未対応でWin3.1の様にドライバーは全て手動で行う必要がありました。
(それでもLinuxよりはマシでしかたがめんどくさいOSと言うイメージが私の頭の中に有ります(^^;  )
そしてWindowsNT4.0の欠点を補うべくNT系の星★!Windows2000がこの年にリリースされました!
Win2Kの登場によりSMPもより身近になりプラグ&プレイにも対応して使用感もWin98と同様になったのです!
このOSが後に登場するWin9x系とWinNT系の統合OSでロングセラーになったWhistleことWindowsXPのベースになりました。
440BXも限界に...
所が...440BXも既に時代遅れI/O周りのボトルネックもボチボチ出始めてきました。Coppermine用にi820が出た物このチップセットは一般的なSDRAMでは無くRAMbusのRDRAM向けのチップセットの為大変高価なRDRAMの使用を強いられるという欠点がありましたがその分メモリー部分のボトルネックが解消されると期待されていました。
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高価なRDRAMは買えないよ!と言うユーザーも多かったと思います、そこで登場したのがi820チップセットでもSDRAMが使用できるライザー搭載(MTH)のマザーボードですが...
そのSDRAMのMTH(メモリートランスポート)にバグが有り回収騒ぎとなり結局440BXがその代役を務める羽目になりました。苦肉の策でCUBXと言うS370なのに440BXを搭載したママンも存在していました。(写真左)
ただ、i820や810は未だ信頼を得ていなくCoppermineの世代でも枯れた性能を持つ440BXが引き続き使用された例も少なくありませんでした。
後に廉価版のSDRAMをサポートしたi815Eチップセットが出てようやく440BXは終息へ向かっていきます...
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Willamette Pentum4 私は手を出してません。(^^;
(ソケット423版)※Socket478タイプも有りこちらはi845にも対応。
RDRAMは次のWillamette Pentem4のi850チップセットではこれしか使えない仕様でRDRAMが高価な為Pen4自体の普及にもブレーキを掛けてしまいました。
苦肉の策でi845と言うSDRAM対応のチップセットを出してpen4の普及に必死になっていた事が伺われます。
しかし普及価格帯の低クロックのPen4はモッサリしていると言う噂が流れ好んでPen4へ移行する人も少なかったようです。
i815Eチップセットで対応した通称 鱈鯖、鱈セレと言われたTualatin最後のS370のCPUに飛びつく人も多かったのです。
 
結局RDRAMは高価な割には効果なし(^^;的な変な噂が流れてPCでは普及に至りませんでしたがPS2 PS3 Nintendo64等のゲーム機で採用されていたようです(その為値段も下がらなかったと言う見方もありました)PCはRDRAMの道を諦め後のDDR-SDRAMへ舵を切っていくのです。
と言う事でi815時代、CoppermineTualatinは次回に書きたいと思います。

不甲斐なかったPen4とは裏腹に人気が出たAMD「焼き鳥」ことThunderbird(^^;
それと2000年前後はIntelのみならずAMDも魅力的なCPUを挙って出していたのでイメージ 10
Thunderbirdサンダーバードと言われるSocketAのCPUも安い!早い!OCも楽しめる!の3拍子!オマケに当時の高クロックPen4よりは低発熱だった為人気が出ました(実は私も河童Pen3の後あのPen4汚名挽回したNorthwood Pen4が出る迄AMDに浮気していました(^^;)←これも後ほど書きたいと思います。
所が1つ欠点がサンダーバードは通称「焼き鳥」と言われていたのです何故かと言うとクーラーをつけないで起動すると漏れなく煙が出るからです(^^; つまり保護回路が無い危険なCPUでも有ったのでクーラーの付け忘れは絶対しては行けない!と言われていました。
因みにIntelはこんな事はありません保護回路がちゃんと付いているので煙が出るなんて事はありません(^^;
後はコア欠けしやすい事かな?写真の様にコストダウンの為か?ヒートスプレッダを省略してコアが剥き出しの形で販売されていましたので直接ヒートシンクをコアに付ける為コア欠けも問題になっていました。
CPUクーラーを斜めに付けたり閉めすぎたりすると「ペキッ!!」ん???あーれぇぇぇ!!2万円がぱぁぁorz..
と言う声も続出してましたしねw
※Haswell世代でも殻割をして直接クーラーをコアに乗っける人も居ますが気をつけてくださいね(^^;
このヒートスプレッダなしはAMDだけで無くIntelCoppermine Pen3 Celeronも同様でした。
(TualatinとWillamettでヒートスプレッダが復活しています)